テクニカル分析は、過去の価格データを使い、市場の動きそのものを分析することです。相場を動かす要因は、各国の政治、経済、金融政策、企業業績など多くのことが考えられますが、すべての事象は、価格そのものに含まれると考えます。相場を動かす原因が何であっても、投資家の売買を通じてしか価格に反映されるものはありません。したがって、価格そのものの動きを分析することが、将来を予測するのに最も効率的・効果的であると考えています。
もし価格の動きがランダムでどちらへ動くのかが、まったく分からないのであれば、将来の予測をすることは不可能です。しかし、現実にはランダムに動くことはなく、一定期間一定方向に動くという特徴を持っています。これは株でも為替でも同じです。投資家から見れば、一定方向に動くという特性があるからこそ、その流れに乗ることで利益を得られるわけです。
相場の世界では、過去の値動きと同じようなパターンが繰り返されます。だからこそ我々投資家は、過去の動きのパターンに照らし合わせて将来の動きを予測し、そこから利益を上げることができます。相場の動きのパターンが繰り返すからこそ、テクニカル分析が有効になります。
では、なぜ相場の動きは繰り返すのでしょうか?それは、相場は人間の心理の現われでしかないからです。価格が下落している場面では、最も利益が上がるのは、下落トレンドが上昇に転じる直前の安値で買えば最も利益が上がります。その安値を予測することは困難です。
安値とは、売りたい人がいないか、それ以下の値段で買おうとする投資家の数が売ろうとする投資家の数よりも多くなる点です。この安値はその時点では判断できません。後から判断して初めて安値だったことがわかります。
したがって、相場を考えることは、高値と安値を確認することにより、相場の方向を確認することでしかありません。そうした相場の方向を自分の利益のために利用することがテクニカル分析の目的です。
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