先物投資のような取引がなぜ行われることになったのでしょう?
例えば、とうもろこしを例にとって説明します。とうもろこしの場合、天候等による作柄の出来・不出来、流通事情、為替の変動などの要因によって価格が変動します。このような価格変動によって、とうもろこしを作っている農家は、思わぬ損失を被ることがあります。このようなリスクをプライスリスク(価格変動リスク)と呼びます。こうしたリスクを管理する1つの方法として商品先物取引というしくみが考えられました。
価格変動リスクの負担は、何もしなければ、とうもろこしを作っている農家自らが負わなければなりません。農家などの経営者にとって、リスク管理は重要な経営課題です。商品先物取引は価格変動リスクの『ヘッジ手段』であると同時に、計画的な経営を行うために必要な『指標(先行指標価格)』として利用されています。
ここで、ヘッジとは何なのか説明しておきます。
投資に限らず、資産を運用する時に、資産価値が減少するようなリスクが見込まれる場合、これを最小限に食い止めることをヘッジと言います。
先ほどの話の続きですが、価格変動リスクがある場合、農家は売りたい商品の価格(相場)の変動を予測しながら、売り時期を決めることによってリスクをヘッジします。これは、とうもろこし農家に限らず、とうもろこしを原料としてお菓子や食料品などを作っている企業も同じなのです。将来価格が上昇すると思えば、安い時にあらかじめ予約をしておけば、価格が上昇しても安心して生産を続けることができるのです。
商品先物取引というのは、生産や販売活動を行うために、とても重要な役割を持っていると言えます。
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